要約アウトプット【 売れない時代にすぐ売る技術 大原昌人】

売れない時代にすぐ売る技術

著者:大原昌人
出版日2019年10月20日
ジャンル:マーケティング

 

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データ活用の意義や
具体的な活用方法を知って
モノを売る技術を身に着ける
これがこの本のテーマだ

データをかつようするメリットは
人間の勝手は思い込みの排除
そして売上アップに直結する
的確な施策を打てるようになることだ

人間の感覚と実際のデータにはかい離がある
一方でデータを活用することによる
デメリットはほとんどない
どんな賞品もデータに基づいた売り方をすれば
ある程度必ず売れるからだ


これまではデータの活用は
資金力のある大企業の特権だった
しかし現在では中小企業や
個人事業でもデータの活用が容易になってきている

実際楽天市場の出店数48,000店のうち
上位10%に当たる月商1,000万円を
超える超優良店は必ずしも大きな企業ではない
規模は様々だがどの企業も
データ活用しているという点では
共通点があると言える

売上を決めるのは会社の知名度でも
賞品の品質でもなくデータだ
データは経営者が見て見ぬふりをしてしまう
弱みの部分も指摘してくれる
根本的な問題を教えてくれるのだ

なかにはうちの会社にはデータなどない
そういう会社もあるかもしれない
しかしどんな会社でも必ずデータはある
データがないのではなくて
データとして認識されていないだけだ

またデータの収集や分析などをする
費用の余裕がないという会社もあるだろう

 

著者が見出した売上の正体は
売上=訪問者×転換率×客単価
という公式だった

まず売上を構成するこの3つの
データを収集する
次に売上を上げる公式に
当てはめて分析する
というシンプルなものだ

訪問数に問題があった場合
実際に効果があるのは
広告、口コミ、SEO

転換率は対策の3つの中で
最も重要だ
なぜなら
転換率は企業努力によって
最少の手間で劇的な変化が見込めるからだ

客単価に問題があった場合
多くの場合安売りしたほうが
売れると思いがちだが
消費者は値段が高いものに
惹かれるものだ
消費者が最初に購入するときには
あくまでイメージで購入する
だからこそブランディング
イメージ向上という視点からも
客単価を検討することは重要だ


売上を構成する3大要素の
データを取ったとしよう
そのあとに同業他社か
過去の自社との比較を行う
その変化を分析すれば
自社なりの成功パターンが
掴めてくるだろう

3大要素に加えて必要なデータは
コアターゲットを知ることができる
性別と年代だ
さらに1日の訪問数のうち
新規か既存かの割合も取れると
販売戦略にも大きく活用できる

 

 

 

 

 

 

4000万人の購買データからわかった! 売れない時代にすぐ売る技術

 

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要約アウトプット【 TikTok 最強のSNSは中国から生まれる 黄未来】

TikTok 最強のSNSは中国から生まれる

著者:黄未来
出版日2019年10月30日
ジャンル:グローバル

 

 

 

スマートフォンの普及は中国社会を変えた
ひとつがキャッシュレス、もう一つが動画だ
特定の地方や都市ではなく中国全土が動画の国と化している

中国は政府によって情報管理がされている
よって外国のサービスや今テンスが遮断されてきた
これによりGAFAをはじめとするIT先進企業は
中国への本格進出を断念してきた
その結果中国では14億人という世界最大の市場で
無数のスタートアップが登場し、
独自のイノベーションが進んできた
そのチャイナイノベーションの最前線に存在するのが
動画配信サービスTiktokだ


Tiktokは中国メディア企業バイトダンス社が運営する
15~60秒のショートムービーを投稿・閲覧できるSNSだ

いま世界的にテキストから画像・動画へとシフトする
流れがある
文字よりも画像、画像よりも動画と
人々はより情報量の多いコンテンツを求めている

テキストは持ち運びやすさにおいて
動画よりも優位性を保っていた
しかしスマートフォンの普及によってそれも崩れた
中国ではすでに動画がテキスト優位だった分野に
浸食している。
学習や商品レビューなどの情報収集の際には
当たり前のように動画が利用されている


Tiktok最大の特徴はレコメンド機能だ
ユーザーは自分で見たい動画を探す必要すらない
何もしなくてもコンテンツが次々と表示される
これはバイトダンス社が誇る強力な機会学習技術によるものだ
業界全体でも検索からレコメンドへの変化する
動きが起きてきている


新しいサービスを開始する際は
まず新しいものに親しみやすい
10代のユーザーを取り込むのがセオリーだ
若い層で流行すればビジネスとして
注目が集まるようになり
上の世代でも取り込める
これをリフトアップという

日本でもTiktokはまず若い世代に流行した
これからはリフトアップがなされるだろう
若年層の消費力は限定的なので
リフトアップはビズネスとして成功するためには必須だ

SNSでリフトアップするためには
今テンスの多様化が欠かせない
最近では日本でも
スポーツ新聞や政党のアカウントがTiktokに参入し
大人向けの今テンスを配信している
企業によるTiktokを利用したマーケティング
すでに行われている


ショートムービーは
インフルエンサーとの相性がいい
結果ショートムービーが社会に浸透した
中国ではインフルエンサーの影響力が日々強くなっている
新しい消費財や飲食店を流行らせるために

 

 

インフルエンサーの活用は必須なのだ

インフルエンサーに求められるのは
ポジショニングとユニークネスそして
複数のプラットフォームを横断的に活用すること

インフルエンサーマーケティングが社会に浸透すると
影響力のあるインフルエンサーへの報酬が行動し
最終的にはインフルエンサーマーケティング
資金力のある企業にしか活用できなくなる

Tiktokがより成熟したプラットフォームになるためには
多彩なジャンルのコンテンツを持ち
幅広い年齢・属性のユーザーにアピールすることが欠かせない
また稼げる仕組みがなければ
インフルエンサーもコンテンツづくりに注力できない

インフルエンサーが稼げるようになるという意味でも
プラットフォームとしてマネタイズを強化する意味でも
ライブ配信機能の実装は不可避と言える

 

 

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要約アウトプット【 僕らはそれに抵抗できない アダム・オルター】

僕らはそれに抵抗できない

著者:アダム・オルター
出版日2019年7月10日
ジャンル:自己啓発・マインド

 

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僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた

 

依存症でイメージするのは
アルコールやドラック
ギャンブルなどが一般的だ
だが新時代の依存症として
近年指摘されているのが
行動嗜癖(こうどうしへき)だ

行動嗜癖はなんらかの
悪い癖を常習的に行ってしまうことだ
ドラマを一気に見てしまったり
筋トレせずにはいられなかったり
これらはすべて行動嗜癖の一種だ


ベトナム戦争に赴いたアメリカ兵の
85%が退屈からヘロインに手を出した
ヘロインは非常に依存性が高く
95%が依存症状から抜け出せない
だがヘロイン依存症となった
帰還兵たちはその95%が
症状を再発させなかった

これは依存症が本人の性格だけでは
語れないことを意味する
べトナムという環境から離れたことで
このような結果になったと言える
ゲームのようなプロダクトや
ベトナムのような場所など
依存症状を呼ぶ「合図」があるから
依存症に陥ってしまうと考えられる


現在世界で最も猛威をふるい
成人全体の3分の2が罹患(りかん)
している現代病は
慢性的な睡眠不足と言われる
その原因のひとつが
デジタルデバイスブルーライト

薬物常習者とゲームの
依存症患者の脳では
ドーパミンの負の
無限連鎖が発生している
フルターボの快感を
エラーと察知して
ドーパミンが抑えられると
人はドーパミン
求める行動を起こしてしまう
耐性ができると
脳はさらなる刺激を
求めるようになる

だが依存症はドーパミン
作用だけが原因ではない
依存症患者の多くは
その対象を好きなわけではない
好感と渇望は別なのだ
そして渇望は好感よりも
強い感情だ

ある物質や行動と
心理的な苦しみからの
開放感が一度結びついてしまうと
欲しいという気持ちを抑えることは
非常に難しい
これが依存症の真実だ


ゲームでも何でも
慣れてくると飽きてくる
試練や敗北を適当に
味わえるようにすると
人間はそのゲームにはまり込む
テトリスというゲームは
操作になれてくる頃に
難易度が上がるように設定されていて
脳の機能と効率性を向上する
はじめてのビデオゲームとして
ギネスブックに載っているほどだ

必要なスキルをもち
適度なレベルに挑戦する状態にある時
人は「フロー」と呼ばれる状態に入る
自身が進歩している過程にも楽しみを
覚え始めるとなかなかやめるのは難しい
ここまで至るとやめさせるためには
停止規則が必要になってくる


ラストで謎が残されていたり
納得の行かないオチだったり
大抵の人は怒ると思うが
結果としてその作品はヒットすることも多い
完了した体験より完了していない体験のほうに
人は強く心を奪われる
先の読めない展開は
クリフハンガーとして
人をハラハラさせたままにする

ネットフリックスは
自動再生機能を実装して
停止規則を失わせている
能動的に次の話を見ない
という行動をしなければならなくなり
一般的にそういった行動を
したがらない人は多い

臓器提供カードの同意率も
低い国では臓器を提供してもよい
にチェックをさせるが
同意率の高い国では
臓器を提供したくない場合に
チェックさせている
能動的なチェックをしたがらない
という人の特性をうまく利用しているのだ
これに前述にクリフハンガーという強烈な魅力が加わると
なかなか人は自動再生から逃れられない


今の子供達は
生まれながらにして
デジタルデバイスに囲まれている
子どもは脳の自己制御能力が
十分発達していないので
大人よりも依存症になりやすい

依存症になってしまった
子どもたちへのアプローチとして
最近は動機づけ面接が効果的と言われる
人は自分の人生を自分の意志で
進めたい(自律性)
家族や友人と確かな絆を形成したい(関係性)
周囲に影響力をもっていると感じたい(有能性)
この3つのニーズにかかわる場合
自発的な行動を起こしやすいと言われる


依存症を克服できないのは
意思が弱いからではない
前提として人間は
誘惑から完全にの逃れることはできない
ならばまず物理的に
依存を誘発する対象を遠ざけてみる
それが難しければ
依存性を与えている要素を把握し
それを取り除くように努める
そして悪癖を再発した場合には
少し痛い程度の金額を
慈善団体に寄付するなど
ささやかな罰や不便を与える

大事なのは
自分の環境を自分の意志で
賢くデザインし直すことだ

 

 

 

 

僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた

 

 

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要約アウトプット【 編集思考 佐々木紀彦】

編集思考

著者:佐々木紀彦
出版日2019年10月04日
ジャンル:企業・イノベーション

 

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異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考 (NewsPicksパブリッシング)

編集思考は
日本組織に特徴的な
縦割り病の特効薬になりうる

日本の近代史を振り返ると
明治維新敗戦、
戦後の経済成長において
日本は優れたリーダーや
経営者を排出しては
世代交代を機に
縦割り病に冒されてきた

この状況に陥る原因は
次の3つだ
・人材の多様性の乏しさ
・大学教育の在り方
・日音型の企業カルチャーだ

既存の偏差値別や
地域別の教育システムでは
価値観の多様性を促すことはできない
海外の大学教育では
ダブルメジャーが主流だが
日本では認められていない
また日本企業においては
ヒエラルキー
トップにいない限り
個人にはリーダーになりあえない


日本に蔓延する閉塞感を
払しょくするカギは
物事を横串でつないでいくことだ
そのために必要なのが
編集施行だ

そもそも編集とはなにか
著者の定義は
素材の選び方、つなげ方
届け方を変えることによって
価値を高める手法だ

編集思考には
専門性は必要ない
編集者とは偉大なる素人である
あらゆることに好奇心を抱くこと
現状の延長線上にない
素人ならではの
視点や発想力を持つこと
こそが重要だ

編集思考には
4つのステップがある
まずは「セレクト」
セレクトとは素材を選ぶこと
ポイントは何かが飛び抜けているものを
選ぶことだ
いいところだけを見て
惚れ抜くことが鍵になる

素材をセレクトしたら
それをいかに
「コネクト」するかの
センスが問われる
ここが編集思考の
もっともコアな部分だ

コネクトの法則①は
古いものと新しいものを繋げる
法則②は縦への深堀りと
横展開に繋げること
法則③は文化的摩擦が
大きいもの同士が繋げること

素材をセレクト、コネクト
して生まれたものを
外に発信するのが
プロモートだ
ここで重要なのは
時間軸と思想、そして
真実の3つのTだ

編集思考の仕上げは
エンゲージだ
ポイントは
良好な関係を
構築できるかどうか
良好なコミニケーションを
積み重ねてコミュニティが
形成されていく
ネットとリアルの
一貫性を保つこと
良好な関係を構築するためには
つかず離れずのカジュアルな
関係がいい
これからは複数の
コミュニティに
出入りすることが
主流になっていくからだ

 

 

 

異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考 (NewsPicksパブリッシング)

 

 

要約アウトプット【 Peachのやりくり 井上慎一】

「おもろい」働き方で社員も会社も急上昇する Peachのやりくり

著者:井上慎一
出版日2019年6月27日
ジャンル:リーダーシップ・マネジメント

 

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「おもろい」働き方で社員も会社も急上昇する Peachのやりくり

 

やってみたら
おもろいんちゃう?
ピーチではこの感覚を
ベースに何かを
企画していくという

成功モデルの有無や
トレンドかどうかは二の次だ

なぜおもろいを
大切にするのか
それはそこから
新しい価値が生まれるから
そしてこのおもろさを
追求する姿勢は
雰囲気となって
周囲へ伝わるからだ
航空会社のサービスは
無形のもの
だからこそ雰囲気を作り
顧客に感じてもらうことが大切だ


必要なものを用意する時
外部に発注するのが普通だろう

だがピーチでは
まず自分たちで
用意するほうが
効率的ではないか
外注先は本当に自分たちより
プロフェッショナルか
などを良く検討する
その結果自分たちで
やってしまうことも多い

前野氏は
自分たちでやることの
おもろさを
次のように語っている

発注した自分たちの
気は休まるかもしれない
でもなにか問題が起きたら
結局責任をとるのは
自分たちだ
そう考えると
自分たちで
開発も設置もするほうが
課題が生じたら
自分たちでリカバリ
することができる
自分たちでやるほうが
結局は安心だし
コストもかからない
現場のことにも詳しくなる

必要なものは
外注するという
常識を捨ててみると
自分たちでやることの
メリットが
いろいろと見えてくる


ピーチでは自前の
コンピューターサーバーを
まったく保有せず
100%クラウド化している
これは同じ1つの目的を
果たそうとする時は
1つの手段に絞る
という考え方によるものだ

同じ目的を
果たすための手段が
2つ3つとある場合
日々の管理や
メンテナンス方法も
複数存在することになる
それぞれを
習得・管理するのに
手間がかかり結果的に
効率が悪くなる

手段をいくつか
持っておくことで
リスクを分散できるという
考え方もある
新しいもの
の信頼性を確かめるために
まずは部分的に導入するという
考えもある

だがこれは信頼に足りると
判断できる技術や手段は
導入を踏襲するべきではない

あなたの会社が踏襲している間に
ライバル会社は新しい技術を駆使して
効率化を高めていくだろう


サービス業は顧客の
ターゲティングが重要だ
ターゲットの定め方には
2つの方法がある

他社がすでに抱えている
顧客に対して
自社のサービスを売り込み
顧客を奪う方法
そして潜在顧客を見つけて
自分たちのサービスを
受けてもらうという方法だ
切り崩しではなく
掘り起こしだ

ピーチの例で行くと
もともとあった
フルサービスの
航空会社の
主なターゲットは
ビジネスパーソン
一般の旅行客だった

ピーチが掘り起こしたのは
女性や若者という潜在顧客だ
潜在顧客を獲得すれば
利用客の分母が増え
市場そのものが拡大する


仕事は厳しく
おもろくの心でやってほしい
これは著者がことあるごとに
社員に伝えている言葉だ

厳しくとはその業務当たるのは
他の誰でもなく
自分であるという気持ち
おもろくとは楽しみながら
仕事にあたるということだ
ピーチでは自分の仕事に
対する自覚を持ってもらうために
この仕事は自分で
やるしかないという
状況を作り出している


仕事のやり方や仕組みは
可能な限りシンプルにする

仕事のシンプルさは
その仕事をする人の
心理的ハードルを下げてくれる
仕組みが複雑だと
自分にはできないという
苦手意識から
一部の人しか使わなくなる
可能性がある

またシンプルであれ
ば素早い対応ができる
そしてイノベーションスパイラルを
生むこと
シンプルさの追求が
イノベーティブなサービスや
働き方を生み出し続ける


著者は毎年入学式で
新入社員に次のようなメッセージを伝える

ピーチという会社は
自分のバリューを高めるための場です
会社のために働くなんて思わないでください
自分のために働いてください
ピーチを積極的に活用してください
それでもし、ヘッドハントが着て他社から高い給料で
引き抜かれたとしたらそれは私の本望です
ただしまたピーチに戻りたいと
思ってくれるように
私もこの会社のバリューを上げていきます

これを聞いた新入社員は
そろって唖然とするが
自分のためにはたらいて
仕事におもしろさを
感じてほしいというのが著者の本心だ

 

 

 

「おもろい」働き方で社員も会社も急上昇する Peachのやりくり

 

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要約アウトプット【 問題解決力を高める「推論」の技術  羽田康祐】

問題解決力を高める「推論」の技術

著者:羽田康祐
出版日2020年1月20日
ジャンル:スキルアップ・キャリア

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問題解決力を高める「推論」の技術

 

私たちは激動の時代に
生きている
一寸先も読みづらい
こうした時代には
目に見えるものから
物事を考えるのではなく
その背景を考え
そのような法則が働き
どんな未来になるのか
見抜いていかなければいけない

そのために必要なのが
不確実性の高い
環境変化を読み解き
確実性の高い結論を
導き出す「推論力」だ

前提から結論へ
つなぐ推論力は
ビジネス思考の要であり
分析力の向上に必須である

推論力は
伝えたいことを伝える
コミュニケーションでも
求められ優れた提案を生み出す

重要な情報を見抜き
制度の高い解釈をして
推論を働かせる力は
希少価値となりえる


推論力の具体的な
方法論として
帰納法演繹法
アブダクション
3種類がある


帰納法とは
複数の事実から
共通点を発見して
結論を導き出す推論法だ

複数の事実から共通点を発見し
全体に当てはめて結論づける
推論法である以上
留意しなければ
ならない点がある

事実に偏りがある場合
共通点の発見に飛躍がある場合
結論部分に飛躍がある場合だ

帰納法は限られた
サンプルから
共通点を発見して
それを全体に当てはめて
結論を出す推論法でもある
そのため推論が
飛躍する可能性を
ゼロにすることはできない
100%論理的に正しい結論ではなく
論理的に確からしさが
高い結論と位置づけに留まる

帰納法を用いる際の
ステップは
まず観察力を働かせて
様々な事実に気づくこと
そして複数の事実の共通点を
発見する
これには2つ方法があるが
直接的に共通点を見つける
観察敵帰納法
物事を抽象化して多角的な
支店を持つことで
洞察的に共通点を見つける
洞察的帰納法
つぎのステップでは
いよいよ結論や法則を
見出して行き
最後に帰納法で得た法則を
アナロジーによって
他の分野へと応用する


演繹法とは
前提となるルールに
物事を当てはめて
結論を導き出す推論法だ
演繹的推論や
三段論法とも呼ばれる

前提となるルールさえ
正しければそのルールに対して
当てはまるか、当てはまらないか
の二者択一しかないため
誰もが同じ結論に
たどり着きやすい

演繹法を扱う際の
留意するべき点は
前提となるルールに
誤りがある場合
過度に推論形式にとられて
しまう場合の2つだ

演繹法
頭の使い方として
最初に前提となるルールを
正しく見極めること
そしてその前提となる
ルールに目の前の物事を
当てはめる。そのときに
前提は正しいのか
前提は十分に掘り下げられているか
再度確認をしよう
最後に結論を出す

演繹法
前提が極めて重要
前提が崩れれば
推論、結論すべてが
崩れてしまう


アブダクションとは
起こった現象に対して
法則を当てはめ
起こった現象を
うまく説明できる
仮説を導き出す推論法だ

帰納法演繹法と違うのは
新たな仮説を発見する
推論法であることだ

メリットとして
仮説の可能性を広げたり
掘り下げたりできる
では多様な仮説を立てるには
何が必要なのか
それは洞察的帰納法によって
頭の中に法則をストックする
習慣である

起こった現象を聞いたときに
頭の中にある様々な法則を当てはめ
瞬時に仮説を導き出せるというのが
仮説思考の正体なのだ

ビジネスでアブダクション
活用する局面として上げられるのが
問題発見と問題解決の局面
物事の背景の価値を見抜く局面
起こった現象から法則を
発見して応用する局面だ

アブダクション
留意点は
演繹法
混同しやすいことだ

演繹法は正しいとされる前提に
もの前の物事を当てはめることで
今後の予測や検証に使う

一方アブダクション
起こった現象に正しいとされる
法則を当てはめ
原因となる仮説を
導き出すために使う

アブダクションとは
結果から原因へと遡る推論であり
起こった現象に対する
原因の把握を可能にする

両者は目的は使う局面が違うのだ


アブダクション
頭の使い方のステップは
まず起こった現象に
自覚的になること
物事の変化や差を発見したら
それらを適切な疑問に捉え直す
そして様々な法、フレームワーク
起きている現象に当てはめ
適切な仮説を導き出す
法則や理論を知らなければ
仮説を導き出すきっかけが
作りにくいので
思考停止に陥りやすいので注意だ
つづいてかせつを構造化して
さらなる仮説を生み出していく
複数の仮説のすべてを整理し
ロジックツリーを作り
漏れやダブリを回避する
最後に仮説と起こった現象との
間にある因果関係を検証する

 

推論力をビジネスで
活かすためには
ここの推論法の頭の使い方を
理解するだけなく
組み合わせて運用する
頭の使い方も身につける必要がある
そうすれば見える世界は
格段に広がっていくはずだ

 

 

問題解決力を高める「推論」の技術

 

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要約アウトプット【 僕は君たちに武器を配りたい  瀧本哲史】

僕は君たちに武器を配りたい

著者:瀧本哲史
出版日2011年9月21日
ジャンル:スキルアップ・キャリア

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僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫)

 

日本では勉強すれば
必ず幸せになれるという考えが
未だにメディアを通じて
流布されている
しかし現実として
努力と収入は
必ずしも比例しない

 

特に重要なのは
コモディティにならないこと
コモディティとは
スペックが明確に
定義できないことを指す
市場に出回っている
商品が個性を失い
消費者から個性が
感じられない状態のことだ

 

たとえどんなに
優れていても
同じ商品を売る人が
複数いれば
その商品は
コモディティになってしまう
それは商品だけでなく
人材の評価も同じだ

 

過去の人材のマーケットは
資格などの客観的に
見える指標が重視されてきた
しかしその見える数字が
同じであれば企業は
より安く雇えるほうを選ぶ
資格や点数で自分を
差別化しようとすることは
コモディティ化された
人材になることを指し
最終的には安いことが売り
という人材になってしまう

 

こうしたコモディティ現状は
世界のあらゆる産業で見られる
その激流からは
現代さh会に行きている限り
誰にもできない
だからこそ
きぎょうとしても個人としても
コモディティにならないことが
重要になる

 

コモディティ化しないためには
スペシャリティになるしかない
スペシャリティはコモディティ
対局に位置していて
他の人には代えられない
唯一の人物
他のものでは代替することができない
唯一物を意味する

 

 

スペシャリティになるためには
これまでの枠組みの中で
努力するのではなく
資本主義におけるルールを
理解した上で
なにがコモディティ
スペシャリティを分けるのか
しっかりと理解することだ
その理解がなければ
どれだけハイスペックな
ものやサービスを提供しても
コモディティに留まってしまう


かつて日本のものづくりが
世界市場を席巻した
しかし時代は変わった
世界との技術差は僅かになり
内需の拡大も
限界を迎えている
日本という国そのものの
信用が休息に失われてつつある今
くにがどうにかしてくれるだろう
という考えは捨てるべきだ

個人レベルでビジネスモデルを変える
または新たなビジネスモデルを
作り出すことに
挑戦しなければ生き残れない


資本主義社会において
コモディティ化せずに
主体的に稼ぐ人間になるためには
6つのタイプのいずれかになることだ

1,トレーダー
商品を遠くに運んで売ることができる

2,エキスパート
自分の専門性を高めて高いスキルによって仕事をする

3,マーケター
商品に付加価値をつけて市場に合わせて売ることができる

4,イノベーター
まったく新しい仕組みをイノベーションできる

5,リーダー
じぶんが起業家となりみんなをマネージしてリーダーとして行動する

6,インベスター
とうしかとして市場に参加している

ただしこのなかでもトレーダーと
エキスパートは今後
生き残っていくのは
難しくなると考えられる

トレーダーは
他人や会社から与えられた商品を
販売している営業職などを指す
インターネットの普及により
人々の購買行動は劇的に変化した
個々人の営業力頼みの商売は
もはや時代遅れになっている
広告代理店や旅行代理店など
いわゆる「代理」業務を
行っている会社は
ビジネスモデルの構造転換を迫られる

エキスパートは
一つのジャンル似特化した専門家だ
いまや「石炭から石油」レベルの
激変が毎日のように産業界で起きている
これまで積み上げてきたすきるや知識が
あという間に過去のものになるということだ
社会のニーズが変われば
その知識の必要性自体が消滅してしまう

 

よってこれから生き残れる
ビジネスパーソンのタイプは
・マーケター
・イノベーター
・リーダー
・インベスター
の4種類だ

マーケターとは
顧客の需要を
満たすことができる人だ
重要なのは顧客自体を
新たに再定義することだ
人々の新しいライフスタイルや
新たに生まれてきた
文化的な潮流を見つけることだ

イノベーターの
イノベーションという言葉は
日本だとよく技術革新と訳されるが
新結合という表現のほうが本質を捉えている
他の業界や国で行われている良例を
TTP(徹底的にパクる)すればいい
また何かを聞いたらその逆を考えてみる
そうしたことがイノベーションを生み出す上で
非常に効果的な方法だ

リーダーとは
人から支持されるような
人物というのは誤りであり
むすろ人間を敵と味方に区別して
敵を徹底的に叩き潰すタイプが
実は現代の世界では多い

インベスターのイメージは
日本ではあまり良くない
それは日本人が
資本主義を誤解してることが要因だ
それは投資と投機の区別がつかないから
投機は短期的なリターンを求め
一攫千金を狙う賭け事
投資は長期的リターンを求める
うまくいけば全員がプラスになる
これからは投資家的な発想を
学ぶことが必須になる
なぜなら資本主義社会では
究極的には投資家になるか
投資家に雇わるかどちらかの道を
選ばならないからだ

 

 

 

僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫)

 

 

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