要約アウトプット【 問題解決力を高める「推論」の技術  羽田康祐】

問題解決力を高める「推論」の技術

著者:羽田康祐
出版日2020年1月20日
ジャンル:スキルアップ・キャリア

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問題解決力を高める「推論」の技術

 

私たちは激動の時代に
生きている
一寸先も読みづらい
こうした時代には
目に見えるものから
物事を考えるのではなく
その背景を考え
そのような法則が働き
どんな未来になるのか
見抜いていかなければいけない

そのために必要なのが
不確実性の高い
環境変化を読み解き
確実性の高い結論を
導き出す「推論力」だ

前提から結論へ
つなぐ推論力は
ビジネス思考の要であり
分析力の向上に必須である

推論力は
伝えたいことを伝える
コミュニケーションでも
求められ優れた提案を生み出す

重要な情報を見抜き
制度の高い解釈をして
推論を働かせる力は
希少価値となりえる


推論力の具体的な
方法論として
帰納法演繹法
アブダクション
3種類がある


帰納法とは
複数の事実から
共通点を発見して
結論を導き出す推論法だ

複数の事実から共通点を発見し
全体に当てはめて結論づける
推論法である以上
留意しなければ
ならない点がある

事実に偏りがある場合
共通点の発見に飛躍がある場合
結論部分に飛躍がある場合だ

帰納法は限られた
サンプルから
共通点を発見して
それを全体に当てはめて
結論を出す推論法でもある
そのため推論が
飛躍する可能性を
ゼロにすることはできない
100%論理的に正しい結論ではなく
論理的に確からしさが
高い結論と位置づけに留まる

帰納法を用いる際の
ステップは
まず観察力を働かせて
様々な事実に気づくこと
そして複数の事実の共通点を
発見する
これには2つ方法があるが
直接的に共通点を見つける
観察敵帰納法
物事を抽象化して多角的な
支店を持つことで
洞察的に共通点を見つける
洞察的帰納法
つぎのステップでは
いよいよ結論や法則を
見出して行き
最後に帰納法で得た法則を
アナロジーによって
他の分野へと応用する


演繹法とは
前提となるルールに
物事を当てはめて
結論を導き出す推論法だ
演繹的推論や
三段論法とも呼ばれる

前提となるルールさえ
正しければそのルールに対して
当てはまるか、当てはまらないか
の二者択一しかないため
誰もが同じ結論に
たどり着きやすい

演繹法を扱う際の
留意するべき点は
前提となるルールに
誤りがある場合
過度に推論形式にとられて
しまう場合の2つだ

演繹法
頭の使い方として
最初に前提となるルールを
正しく見極めること
そしてその前提となる
ルールに目の前の物事を
当てはめる。そのときに
前提は正しいのか
前提は十分に掘り下げられているか
再度確認をしよう
最後に結論を出す

演繹法
前提が極めて重要
前提が崩れれば
推論、結論すべてが
崩れてしまう


アブダクションとは
起こった現象に対して
法則を当てはめ
起こった現象を
うまく説明できる
仮説を導き出す推論法だ

帰納法演繹法と違うのは
新たな仮説を発見する
推論法であることだ

メリットとして
仮説の可能性を広げたり
掘り下げたりできる
では多様な仮説を立てるには
何が必要なのか
それは洞察的帰納法によって
頭の中に法則をストックする
習慣である

起こった現象を聞いたときに
頭の中にある様々な法則を当てはめ
瞬時に仮説を導き出せるというのが
仮説思考の正体なのだ

ビジネスでアブダクション
活用する局面として上げられるのが
問題発見と問題解決の局面
物事の背景の価値を見抜く局面
起こった現象から法則を
発見して応用する局面だ

アブダクション
留意点は
演繹法
混同しやすいことだ

演繹法は正しいとされる前提に
もの前の物事を当てはめることで
今後の予測や検証に使う

一方アブダクション
起こった現象に正しいとされる
法則を当てはめ
原因となる仮説を
導き出すために使う

アブダクションとは
結果から原因へと遡る推論であり
起こった現象に対する
原因の把握を可能にする

両者は目的は使う局面が違うのだ


アブダクション
頭の使い方のステップは
まず起こった現象に
自覚的になること
物事の変化や差を発見したら
それらを適切な疑問に捉え直す
そして様々な法、フレームワーク
起きている現象に当てはめ
適切な仮説を導き出す
法則や理論を知らなければ
仮説を導き出すきっかけが
作りにくいので
思考停止に陥りやすいので注意だ
つづいてかせつを構造化して
さらなる仮説を生み出していく
複数の仮説のすべてを整理し
ロジックツリーを作り
漏れやダブリを回避する
最後に仮説と起こった現象との
間にある因果関係を検証する

 

推論力をビジネスで
活かすためには
ここの推論法の頭の使い方を
理解するだけなく
組み合わせて運用する
頭の使い方も身につける必要がある
そうすれば見える世界は
格段に広がっていくはずだ

 

 

問題解決力を高める「推論」の技術

 

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