YOUTUBEで簿記3級独学⑬ 余剰金の配当 繰越利益剰余金の配当


簿記3級独学応援っ!⑬剰余金の配当 繰越利益剰余金の配当の仕訳がメッチャわかるっ!

株主総会で決めること

・決算の承認

・他社との合併の是非

・役員人事

・配当金の支払

(剰余金の配当)

 

配当金がもらえる

➡配当金領収書がもらえる

 現金を配っている

 

✗2年5月27日開催の株主総会

繰越利益剰余金300万円について

次のように決議された

配当金は100万円とする(即日現金で支払った)

残額は次回の剰余金の処分まで繰り越すこととする

(借方)繰越利益剰余金100,000(貸方)現金1,000,000

会社法的な表現:剰余金を配当した

簿記的な意味 :現金を支払った。その分

        繰越利益剰余金を減らした

 

✗2年5月27日開催の株主総会

繰越利益剰余金300万円について

次のように決議された

配当金は100万円とする

利益準備金を10万円積み立てる

残額は次回の剰余金の処分まで繰り越すこととする

(借方)繰越利益剰余金100,000(貸方)未払配当金1,000,000

(借方)繰越利益剰余金10,000(貸方)利益準備金1,00,000

利益準備金は純資産

 繰越利益剰余金も純資産なので勘定科目の変更となる

*お金を積み立てることではない!

 

後日配当金を当座預金から支払った

(20%を源泉控除)

(借方)未払配当金1,000,000(貸方)預り金200,000

             (貸方)当座預金800,000

 

【今回の練習問題をやってみましょう!】
(期末日はすべて3月31日とします)

Q1:5月20日株主総会が開催され、剰余金1,000万円について、以下のように決議された;
剰余金の配当200万円
利益準備金の積立:剰余金の配当の10分の1の金額
仕訳は?

(借方)繰越利益剰余金2,200,000(貸方)未払配当金2,000,000

               (貸方)利益準備金200,000

 

Q2:(Q1の続き)6月2日、配当金を当座預金から支払った。なお、源泉徴収となる税金は、支払総額の20%である。仕訳は?

(借方)未払配当金2,000,000(貸方)当座預金1,600,000

             (貸方)預り金400,000

 

今回はこれで終わりです、、、少なすぎますので前回のQ9をやってみましょう(これ大事なんです);

Q9:(単位:万円)
決算になった。当期の収益は「売上」161のみであり、費用は「仕入」50および「給料」20のみであった。
期末売掛金残高は200であり、来期2%の貸倒を見込んでいる。なお「貸倒引当金」残高は3である。
「仮払消費税」残高は6、「仮受消費税」残高は16、
期首商品棚卸高は20、期末商品棚卸高は30、
法人税等の税率を40%とする。
このとき「繰越利益剰余金」はいくら増減するか?

(借方)仕入20(貸方)繰越商品20

(借方)繰越商品30(貸方)仕入30

 

(借方)貸倒引当金繰入1(貸方)借倒引当金1

(借方)(貸方)

 

(借方)売上161(貸方)収益161

(借方)収益60(貸方)仕入40 

       (貸方)給料20

       (貸方)借倒引当金繰入1

➡収益100

(借方)法人税等40(貸方)未払法人税等40

よって繰越利益剰余金は60増加する