YOUTUBEで簿記3級独学⑥ 固定資産・経費等


簿記3級独学応援っ!⑥固定資産・経費等『固定資産取得と経費支払の仕訳がメッチャわかる!』

 

資産なのか?費用なのか?

本社ビル(建物)

土地

→資産

 

切手(通信費)

使用分は費用だが

未使用分は資産となる

 

鉛筆(消耗品費)

→費用

 

固定資産と不動産の違い

不動産は土地や建物

固定資産は

長期間使う(1年以上)資産

 

①固定資産

 

事務所用に20万円のパソコンをツケで購入した

(借方)備品200,000(貸方)未払金200,000

 

社長室用に20万円のソファーをツケで購入した

(借方)備品200,000(貸方)未払金200,000

 

営業者として自動車を100万円で購入し

代金は当座預金から支払った

(借方)車両運搬具1,000,000(貸方)当座預金1,000,000

*車は車両運搬具という勘定科目

 

②経費

ガス代1万円を現金で支払った

(借方)水道光熱費10,000(貸方)現金10,000

 

銀行で手数料300円を現金で支払った

(借方)支払手数料300(貸方)現金300

 

所属している商店街の会費1,000を現金で支払った

(借方)諸会費1,000(貸方)現金1,000

 

事務所の賃料20万円を普通預金から支払った

(借方)支払家賃200,000(貸方)普通預金200,000

 

事務所に付している火災保険料24万円を現金で支払った

(借方)支払保険料240,000(貸方)現金240,000

 

現金で1本100円の鉛筆を10本購入した

(借方)消耗品費1,000(貸方)現金1,000

 

従業員が出張から帰社し、出張で利用した

電車代とタクシー代の領収書合計1万円を提出してきた

当該従業員の口座へ普通預金から支払った

(借方)旅費交通費10,000(貸方)普通預金10,000

 

現金で、1枚200円の収入印紙を10枚購入した

(借方)租税公課2,000(貸方)現金2,000

収入印紙は税金なので租税公課となる

 

③商品券

商品2万円を販売し代金は当店の加盟する

商店街の発行した商品券で受け取った

(借方)受取商品券20,000(貸方)売上20,000

*換金請求権(つまり債権)

 

後日当該商品券を象限街本部へ持参し

換金の請求をして現金2万円を受け取った

(借方)現金20,000(貸方)受取商品券20,000

 

④貸付金・借入金

A社はB社に現金100,000円を貸し付けた

条件:年利2%、1年後に利息と元本を一括返済

貸付時 A社側

(借方)貸付金100,000(貸方)現金100,000

1年後

(借方)現金102,000(貸方)貸付金100,000

          (貸方)受取利息2,000

 

 

貸付時 B社側

(借方)現金100,000(貸方)借入金100,000

1年後

(借方)借入金100,000(貸方)現金102,000

(借方)支払利息2,000

 

A社は自社の役員に現金100,000円を貸し付けた

条件:年利2%、1年後に利息と元本を一括返済

貸付時 A社側

(借方)役員貸付金100,000(貸方)現金100,000

 

A社は自社の従業員に現金100,000円を貸し付けた

条件:年利2%、1年後に利息と元本を一括返済

貸付時 A社側

(借方)従業員貸付金100,000(貸方)現金100,000

 

 

 

⑤預り金

他人のお金を預かっている負債

会社が従業員に払う給与

それには税金(所得税等)や

社会保険料(年金・健康・労働)が差し引かれる

 

8月28日、A社の従業員の給料は合計で800万円

であった。なおこのうち所得税は80万円であり、

社会保険料(従業員負担分)は100万円であった。

よって残額を当座預金から支払った

(借方)給料8,000,000(貸方)当座預金6,200,000

          (貸方)所得税預り金800,000

          (貸方)社会保険料預り金1,000,000

*給料は費用

 

9がつになり、預かった所得税80万円と

社会保険料100万円に加え、社会保険料

会社負担分110万円を当座預金から支払った

(借方)所得税預り金800,000(貸方)当座預金2,900,000

(借方)社会保険料預り金1,000,000

(借方)法定福利費1,100,000

*会社が負担した社会保険料は費用

 

⑥仮払金・仮受金

中身が不明な出金:仮払金

中身が不明な入金:仮受金

 

従業員が出張するので本日

その従業員に現金10万円を渡した

(借方)仮払金100,000(貸方)現金100,000

 

後日従業員が出張から帰社した

出張にかかった諸費用はタクシー代1万円

電車代7まねんであった

残金は返金された

(借方)旅費交通費80,000(貸方)仮払金100,000

(借方)現金20,000

 

A社は業務用に使用しているICカードに

現金2万円をチャージした。なおチャージしたときに

仮払金勘定を用いている

(借方)仮払金20,000(貸方)現金20,000

 

従業員が出張し、上記ICカードを用いて

電車代1万円を支払った

(借方)旅費交通費10,000(貸方)仮払金10,000

 

A社は業務用に使用しているICカードに

現金2万円をチャージした。なお当該ICカードは

出張の旅費交通費にしか使わないため

チャージしたときに費用処理している

(借方)旅費交通費20,000(貸方)現金20,000

 

本日、当社の当座預金に1万円の入金があったが

何の代金なのか不明である

(借方)当座預金10,000(貸方)仮受金10,000

 

後日、先日の1万円の不明入金は売掛金の回収であることがわかった

(借方)仮受金10,000(貸方)売掛金10,000

 

 

⑦保証金

(簿記3級では不動産の敷金)

 

✗1年1月1日事務所の賃借にあたり

1ヶ月分の家賃10万円、仲介手数料5万円、

敷金20万円を当座預金から支払った

(借方)支払家賃100,000(貸方)当座預金350,000

(借方)支払手数料50,000

(借方)差入保証金200,000

*敷金は差入保証金という勘定科目

*基本的には敷金は返金がある資産

 

✗5年12月31日、上記事務所の賃貸契約を解約し

敷金全額が当座預金に返金された

(借方)当座預金200,000(貸方)差入保証金200,000

 

 

【今回の『固定資産・経費等』の練習問題をやってみましょう!】

Q1;営業用の顧客まわりに使う自動車として2,000万円のスーパーカーを購入し、代金は小切手を振出して支払った。仕訳は?

(借方)車両運搬具20,000,000(貸方)当座預金20,000,000

 

Q2;従業員が日帰り出張から帰社し、出張で利用した電車代の領収書5,000円分を受け取ったので、当該従業員の普通預金口座へ当座預金から振り込んだ。仕訳は?

(借方)旅費交通費5,000(貸方)当座預金5,000

 

Q3;事務所の家賃40万円を現金で支払った。仕訳は?

(借方)支払家賃400,000(貸方)現金400,000

 

Q4;事務所用に付している火災保険の保険料24万円を小切手を振出して支払った。仕訳は?

(借方)支払保険料240,000(貸方)当座預金240,000

 

Q5;プリンター用のインク5,000円分を現金で購入した。仕訳は?

(借方)消耗品費5,000(貸方)現金5,000

 

Q6;1枚200円の郵便切手を100枚購入し、翌月末払いとした。仕訳は?

(借方)通信費20,000(貸方)未払金20,000

 

Q7;1枚200円の収入印紙を100枚、1枚4,000円の収入印紙を100枚現金で購入し、契約書に貼付した。仕訳は?

(借方)租税公課420,000(貸方)現金420,000

 

Q8;以下の①および②は連続した取引である。仕訳は?
①Aさんに商品10,000円を販売した。代金は当店所属のB商店街が発行した商品券6,000円分と現金4,000円を受け取った。
②後日、この商品券をB商店街本部に持参して換金の請求をし、ただちに当店のC銀行当座預金口座に振り込まれた。なお管理のために預金口座ごとに勘定科目を設定している。

(借方)現金4,000(貸方)売上10,000

(借方)受取商品券6,000

(借方)当座預金C銀行6,000(貸方)受取商品券6,000

 

Q9;当社は半年前に「元本100万円、年利2%、貸付期間は半年、利息は半年後の一括返済時に元本とともに受け取る」という条件で、従業員に小切手を振り出して貸付を行った。本日、当該従業員から返済(利息含む)があり当座預金に入金された。仕訳は?

(借方)従業員貸付金100,000(貸方)当座預金1,000,000

 

(借方)当座預金101,000(貸方)従業員貸付金1,000,000

            (貸方)受取利息1,000

 

Q10;10月28日支払いの給料総額が800万円、その給料に関する所得税源泉徴収が60万円、社会保険料の控除額合計が50万円であり、当座預金から各従業員の普通預金口座に支払った。
翌月、社会保険料会社負担分56万円とともに小切手を振出して支払った。雇用保険は考慮しなくてよい。
(1)10月28日の仕訳は?
(2)納付時の仕訳は?

(1)

(借方)給料8,000,000(貸方)当座預金6,900,000

          (貸方)所得税預り金600,000

          (貸方)社会保険料預り金500,000

 

(2)

(借方)所得税預り金600,000(貸方)当座預金1,600,000

(借方)社会保険料預り金500,000

(借方)法定福利費560,000

 

Q11; 従業員が出張から帰社し、経理部に出張報告を行った。当該従業員は、出張中は会社用に利用しているICカードを用いて電車代5,000円を支払った。なおICカードにチャージしたときに「仮払金」勘定を用いた。仕訳は?

(借方)旅費交通費5,000(貸方)仮払金5,000

 

Q12;事務所の賃貸にあたり、1ヶ月分の家賃10万円、仲介手数料20万円、敷金30万円をすべて小切手を振り出して支払った。仕訳は?

(借方)支払家賃100,000(貸方)当座預金600,000

(借方)支払手数料200,000

(借方)差入保証金300,000