要約アウトプット【人。 稲盛和夫】

人。

稲盛和夫
出版日2019年6月25日

ジャンル:自己啓発

 

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 心。 稲盛和夫

 

著者は言わずとしれた
京セラの創業者稲盛和夫である

著者が京セラを立ち上げた当時
その目標はファインセラミックス
技術を広く世界に知らしめ
それを用いてよい製品を生み出すことだった
言わば技術者としての夢の実現だった
だが長らく経営に携わることで
会社とは一個人の思いを実現するものではなく
社員の幸福な人生をもたらすためのものである
そのように気付かされるようになる
そして会社の目標も
「全従業員の物心両面の幸福を追求する」
に変えることになる

ビジネスという場は
常に戦場のような激しい戦いがある
ただ利他の心を忘れてはいけない
利他の心をもってよき行いをすると
いつかそれが自分のもとの帰ってきて
人生を良き方向へと導いてくれる

京セラも不振のベンチャー企業
業績の回復されたことがある
このベンチャー企業
京セラを誹謗中傷していたにも
関わらずだ
事業は立ち直り
従業員も仕事に邁進するようになった
それから十数年後
京セラが経営難に陥っている
複写機メーカーを吸収合併して
京セラの子会社として再生支援したことがあった
その支援の中心となったのが
当時著者が救ったベンチャー企業
工場長だった
再生された複写機メーカーは
のちに大きく業績を伸ばし
グループに大きく貢献した
たりの心でおこした行動が
時を経て良き結果として戻ったと言えるだろう

物事を成就できるかそうでないか
それは瞬時にできると信じて
一歩を踏み出せるかどうか
このわずかな差でしかない

強い心をもって歩んだ一歩は
必ず道筋が見つかり成功にも
近づくことに繋がる

京セラも初めは小さな町工場だった
飛躍的な発展の転機となったのは
世界的コンピューターメーカー
IBMからの部品受注だった
当時の京セラの技術と設備では
IBMが求める品質をクリアできなかった
だた自社の技術力を世界レベルまで
高めるチャンスを目の前に
闘争心に火が付く
絶対に諦めない心で
発注をうけてから7ヶ月間
著者と社員たちは
寝る間も惜しんで製品開発を続け
ついにIBMの求める
品質の製品を作り上げる

著者はもともと技術者で
経営者としての知識もなかった
そんな著者が経営をする上で
基準としているのが
「人として正しいか」である
判断基準が人の心に置かれるのであれば
会社が間違った方向に行くことはない

また経営経験が無いゆえに
砂浜に自分の考えやビジョンなど
伝え理解してもらうことにも苦労した
立派でない人が立派なことを
言っても説得力がない
著者は尊敬を集めるにふさわしい
人間になるための努力をした
人格を高めることで
人の心を動かせる人間になろうとしたのだ

その後京セラは上場し
著者は大きな資産を手にした
そこでも財産とは一個人の所有物ではなく
会社から一時的に預かったものに
過ぎないと考えるようになり
その考えのもと
財産を社会に還元するする行動をする
それが稲盛財団であったり
稲和塾などに繋がってくる


成功を収める人は数多くいるが
生涯に渡ってその名声を汚すことなく
成功し続ける人は少ない

稲盛和夫の生き方の根本には
世のため人のためを徹底した
「利他の心」が基本にあり
それこそが著者が現在も
日本を代表する経営者で
あることだと感じた

 

 

 

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